マーダーミステリー「あるマーダーミステリーについて」プレイ感想

2月19日、オフラインでマーダーミステリーを遊びました。

 

遊んだ作品はこちら。

東大マーダーミステリーサークル様製作の「あるマーダーミステリーについて」です。

プレイヤー人数は5名。

場所は中野にて。

 

今回は、フォロワーのズミさんの貸切企画に参加させていただきました。

ご一緒した方々も何かしらで一度はご一緒した方々だったので安心感も始まる前から

ありました!

GMは多々良さん。

初めてGMをしていただいたのですが、自己紹介でさっと名乗っただけでプレイヤー

各々のプレイヤー名をしっかりと覚えてくださっていてすごい。

人の名前を覚えるのが苦手な私からすると本当にすごい……進行やゲーム中のサポート

そして解説、全てがとてもスムーズでお声も聞き取りやすくて素敵なGMさんでした。

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さて、こちらの作品ですがまず私が最初にこちらの作品のタイトルを知ったときに

直感的に思ったことは、す、すごい攻めてるな……………という気持ちでした。

マーダーミステリーというジャンルで作品を出すときにジャンル名をタイトルに入れる

ってなかなか攻めの姿勢だなって。

ただ、掴みとしてはすごく注目を集めやすいし、どういうこと!?どんな内容なの!?

って人の興味を惹かせる効果がすごいなとも同時に思いました。

 

この作品はとにかく事前情報が少ない作品。

そして、ビジュアル面も全体的にとてもシンプル。

前々から言っているのですが、私はデザインはシンプルな作品の方がゲームを実際に

遊ぶ前は気になるなって思うことが多いので、この作品はプラス前述のタイトルも

あり「何が待っているんだ……」という期待感はとても高かったです。

 

公開されている情報としては、時空βというもう1つの世界が当たり前のようにある

世界が舞台でマーダーミステリーの先行体験会が行われる、プレイ中のやりとりは

全て通話を通じて作者に繋がっている……というもの。

これだけでも、つまりどういうことーーー!?ってなりがちなのですが、ひとまず

ここは「ふ、ふぅん……なるほどね(よくわからない)」みたいな気持ちで公演に

臨みます(大体の人がそうなんじゃないかって思っています)

 

で、ここから先は本当に何を言っても全てネタバレ。

公演のルールももちろん内容や展開も、匂わせすらもネタバレになると思うから本当に

何も言えないです。

担当したキャラがこちらだって写真だけは載せられる。
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Dでした。……………以上です!!!

 

あ、あと他にも言えることはありました。これも事前情報としてあるので。

感動する要素は一切ございません、とあるのですが実際それはそう。

感動するか感動しないかって何かきっかけがあってであり、ここではそれが「要素」な

わけでその要素は確かにない。

でも、私は終わったあとにこの作品のなかで起きたことではなく、作品の全体に感動

しました、今までになさすぎて。

感動……もありつつ、びっくりと、これを作り出せる考えを素直にすごいなって思い

ました。

 

いつもハンドアウトを読むときにどういう風に発言していこうかなとか、最初は多分

この議論になるのかなとか展開を想像しながら読むのですが、この作品は出方を伺う

というよりは「今、私はどうすれば………?」って自分の役割がすごくふわふわして

掴もうと思っても掴みにくくて、マーダーミステリーはロールプレイ……そのキャラの

役割をしっかりと考えて動くべきだと思ってはいるのですが、そういう意味ではロール

プレイができていたのかできていなかったのか自己採点すら難しい。

普段、違う作品だと今回は役割上手くできたかも!とか今回この役割はちょっと後悔が

残ってしまったなぁとか終わったあとに自分のロールプレイに自己分析をすることが

できても、この作品、で、できた……のか……?ってすごくふわっとする。

変な話、ロールプレイに自己分析に自信がなくなる。

でも、だからといって不完全燃焼というわけではなくて、遊びきったあとに楽しかった

という気持ちはある。

こういう感じになることが今までになかったので、本当すごい体験をしたんだなと

思っています。

 

作品数という意味では、結構数はやってきているのかも……と言えるぐらいにはなって

きていると思っていますが、それでも今までにこの体験はない。

で、作品数が全てではないと前々から思っているし言っているのですが、それでも

混乱するという意味ではこの作品はいろんな作品に触れてから遊んだ方がいいと思い

ます、事前情報ではマーダーミステリーを10回以上はやっていた方がいいよと書いて

ありますが、10回で大丈夫、か……!?とは思う。

それこそオンラインやウズで10作品ぐらいではなくて、個人的にはオフライン公演を

20か30ぐらいやって「あ~なんかそろそろすっごい尖った作品やってみたいな」

みたいな気持ちになったときに遊んでガツンと衝撃を味わってほしい。

 

で、向いている人は上記みたいな人にやってほしいなと思いますが、向かない人も

明確にいると思う。

マーダーミステリーで物語体験を重視して、推理するのも好きだしそれぞれのキャラの

心情を考えるのも好きだけどそれによって全員で作品の結末をキャラとして楽しみ

たいし、そこがハッピーエンドでもバッドエンドでもいいけれどキャラのことを深く

知ってそのキャラとして後悔ないように頑張りたい!が強すぎる人、あまり向いて

いないかもなって思います。

もちろん、その気持ちは大事だし、私も持ってはいるのですが、なんかこう…うまく

言い表せないけれど、そういうのが向いている作品ってビジュアルだったり概要で

直感的に察するところがあるかなって(もちろんいい意味で裏切られて予想をしては

いなかったけどそうだった!となるときもありますが)思うのですが、この作品は

明確に「感動する要素はない」ので、それがないと嫌だ!という人には向いていない。

 

私はすごく好きだったし、なんとなくの直感でDを選んで、他の人も希望だした人は

被っていなかったのですが、皆ハマり役だったんじゃないかなと思っています。

私もDやりやすかったな…!

 

GMの多々良さん、同卓してくださった皆様、ありがとうございました!

是非また遊んでくださいませ!