8月27日、オフラインで体験型イベントに参加いたしました。
参加した作品はこちら。
STOROBOX様制作の「終末紀行2172」です。
こちらの団体、参加するまで存在を知らなかったのですがどうやら体験型演劇、そして
参加者の選択によって物語が変わっていくというものを体感できるものを公演している
団体のようです。
謎解きともちょっと違うような、TRPGをオンラインやオフラインのテーブル上では
なくて参加者が実体験するようなそんなイメージかなと思います。
今回参加した理由としましては、本当に申し訳ないことに私は参加しやすい立地だから
というスラムダンクの流川みたいな理由で参加を決めました。
フォロワーのガーベラさんの募集に参加表明をし、ガーベラさんのお知り合いのらばお
さんと3人で体験して参りました。
場所は自由が丘にあるギャラリーだったのですが、駅前から離れた住宅街のなかで
本当にギリギリになってしまいまして…見つけてくださってありがとうございました!
guildというレンタルギャラリーさんが会場でした。
こちらvol.3ということで1と2がある…ということも実は終わってから公式サイトを拝見
しましてやっと知ったというぐらいに何も予習しないで行ったのですが、この作品は
参加者が今までベースとなったものに触れてきたことがあるかどうかによって新鮮度や
満足度は違うかなと個人的には思いました。
あくまでここから書くことは個人的な感想なので、多くの方がそう感じるということは
ないと思いますが、私の感想としては「新鮮さはなくなんとなくふわっとした感じで
体感しだして体感し終わった」です。
とはいえ、あくまで私の感想です。
どうしてこの感想になったかについても書いていきたいと思います。
終末紀行ということで、この作品は第五次世界大戦のあとの終末へと向かう退廃的な
世界が舞台。
参加者は3名固定でそれぞれにHOがあります。
私は今回は青のHOを選択させていただきました。
そして、繰り広げられるのは終末世界の体験とそこで起こることによって自分の考えを
述べていき最終的に物語のなかでどんな選択をとるか…というのを自分自身で考えて
締めくくる、そんな体感をさせていただきました。
こちらの作品はTRPGのエモクロアの世界観をベースにした作品です。
エモクロアについては私はオンラインではすでに体験したことがあります。
また、エモクロアではありませんがクトゥルフ神話TRPGなども嗜んでいるので、
こうした考えを述べるというものに関してはわりと普段から遊んでいるものでした。
それも自分自身ではなくて、共鳴者や探索者としてその立ち位置から考えて発言をして
いくことが必要な場をもうすでにそれなりの数は体験していると思います。
それをオンラインだけで体験していれば、オフラインで実際に体験できるのすごい!
ってもっとまるでこれが初めてだという感動があったかもしれません。
が、オフラインでもTRPGをやっている身ですので、体験したこととしては普段の
オフラインのTRPGに小道具が実際にあるようなそんな体験でした。
今までにも自分自身はやってきていることなので、新鮮というものは味わえなかった
と思っています。
が、これがもし今までエモクロアやクトゥルフ神話TRPGに触れたことがない人が
遊んだら、最初に思うことは私とはかなり違うのではないでしょうか。
普段謎解きをやっていてTRPGには触れたことがない方々が体感した場合、何か
明確な答えがあるものではなく自分自身の考えを口にしていく、そういう経験は謎解き
だけやっているとなかなかないものだと思いますし、新鮮と感じるかもしれません。
ただ、やはり明確な答えを求めて謎解きをしている方々であれば、こういったTPRG
ですと明確な答えがあるわけではないものも多いので、ふわりとした「明確な答えは
なくあなたが考えたものがあなたの物語の答えになります」というタイプのものに
もやりとする方もいらっしゃると思います。
なので、この公演は人によって満足度は大きく違うと思います。
私はきっとTRPGを今までやったことがない状態でこの公演にきていたら、普段から
話すことはあまり得意ではありませんが、さらに口が重くなって上手く話せなかった
かもしれません。
でも、そういった体験を今までしていなかったら新鮮でなかなかできない体験をする
ことができたと思っていたとも思います。
新鮮さはなかったと前述していますが、それでもこの部分は本当よかったという点も
もちろんありました。
体験が重視されていることもあるからでしょうか、小道具のクォリティがひとつひとつ
高かったです。
ハンドアウトに関しても確認しやすかったですし、どういう風に動いて発言していくか
という指針もとてもわかりやすくされていたと感じました。
こちらはエモクロアをベースにしているということで、やはり対話が重要なポイント
だと思います。
とある何かに直面して、意見が食い違っていしまったときに、どうして食い違った
のか、私はこういう意見だけれどもあなたはどう思っているか、などそういったことを
発言していくのが楽しい部分でもあるのかなと思っております。
自分の考えはこうだった、でも相手はこういう考えだ、その部分を聞いてなるほど
確かにと納得して意見をすぐに変えることもいいと思います、聞いてみて理解はできた
けれどもそれでも自分のこの主張の方が立場的に優先されてしまうと葛藤したりする
のもいいと思います。
最終的に結論を一つにまとめなければいけない場でもし意見が食い違ったらまずは
話していき、意見が一致していた場合でもこういう理由でこうだと思うということを
聞いたりしてというのも楽しい部分だなと。
だから時間が許す限りは自分の考えを話して相手の考えをしっかり聞く、その時間を
楽しむところだと思っているので、時間がギリギリにならない限りは多数決とかは
あまり私は好きじゃないんだなと思っています。
どうしても制限時間があるなら多数決を最終的にはとらないといけないこともあるかも
しれませんが、そうでない限りは意見が同じならどうしてそこにいたったかをお互いに
話し、意見が違った場合はギリギリまでそう思う理由を話し合っていく、そこが楽しい
なって。
と、そんな感じで体験したのですが、合理的にゲームとして進めていく人には向いて
おらず、人の意見を聞き自分の意見を話してそれに共感したりする時間が好きな人には
向いていると思いました。
苦手な人は苦手だろうな…というのはありますね、ある程度の時間ふわっと過ごして
結局なんだったのだろうと思う方もいると思います、その反面その時間のなかで自分
自身で変化していくこと、人の話で変化していくことを感じて考えていくというのが
好きな人はかなり楽しめるのではないでしょうか。
そして、題材としては終末世界はいいですね。
今までクトゥルフTRPGではありますが、終末世界を題材にしたものはいくつか
経験をしております。
終末世界を歩くというのはなんだかゆっくりと考える時間として確立されてきている
ような気がします。
貴重な体験はできたと思っております。
募集をしてくださったガーベラさん、ご一緒してくださったらばおさん、そして
スタッフの皆様。ありがとうございました!