ストーリープレイング「ザキャリーオンショウ」プレイ感想

3月25日、オフラインでストーリープレイングを遊びました。

 

遊んだ作品はこちら。

rabbithole.jp

江島志穂様・かとうゆうか様製作の「ザキャリーオンショウ」です。

プレイヤー人数は7名。

場所はPIXIEDUSTさんにて。

 

本当に勝手なイメージなのですが「ストーリープレイング」と聞いたときに私は今まで

体験したものの印象が強いからか「感動」「心をいい意味でなんとも言えない感情に

もっていかれる」というものをイメージしていたところがありました。

が、この作品はそうではなく嫌な思いをします。

嫌な思いをするのにわざわざいくなんて歪んだ性癖なのか…?って思われるかもしれ

ませんが、まぁそれもありますが、作品だからこそ嫌な思いしてみたい、そんな気持ち

をもって私は臨んでいました。

実際だったら不謹慎だったりとてもそんなことには遭遇したくないということを作品と

割り切って遊ぶのが大好きですし、自分ではなく自分が動かすキャラクターとして

なので自分がその思いをしているわけではなくキャラを通して体験をしている、自分が

そのキャラを操作しているなかで体験していると考えたら電子ゲームでキャラクターを

動かしているのと同じだなという考えになるので割り切りやすい。

また、自分がTRPGのように自分が作成したキャラクターではなく用意したものを

動かすことになるので自分のキャラクターだったら許せないという人は今回であれば

遊ぶことは可能だと思います。

 

ただし、この作品を遊ぶにあたって誓約書を書かされます。

TRPGだとたまにあるなとは思っていたのですが、ストーリープレイングでは初めて

だと思いました。地雷チェックとは違って何が起きても自己責任のうえで参加すると

いう誓約書です。

誓約書なので本名を書かされますが、ガイドの方以外は見られることはもちろんあり

ません。

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まず、タイトルのビジュアルがとても素敵。

黒にピンクってすごく目立っていいですね、好きな組み合わせです。

キャラクターの画像もリアル寄り。

リアルな方がイメージからなのかこの作品はシリアス傾向なのだなということも想像

しやすいかと思います。

非常にセンシティブな作品ではありますが、いわゆる性別合わせなんかはしなくても

問題ないと個人的には思います。

どうあってもセンシティブな部分にはぶつかります。
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私はコンスティンという男性を担当いたしました。

キャラによってハンドアウト内できつい部分などはもちろん違いますが、人によって

きついなと感じるものも違うと思うのでどのキャラがきつめだということは当然ながら

明記できません。

私の感覚ではコンスティンはやりやすかった。終わったあとに他のキャラクターのこと

を聞いてこのキャラすごい好きだったなというキャラもいました。

 

始まると、かなりの高確率で全体的にとても治安が悪くなります。

その治安の悪さが許されている公演です。

ロールプレイも結構きつめのものが予想されるかもしれません。

この公演、貸切公演がガイドできる方が限られているため予約方法がいつもと違う

らしいのですが、不安があるけど体験したい方はハードルがあがっても貸切にして

知っている方限定で遊ぶのもよいのかなと思います。

 

私はというと、基本的に日程さえあればオープン公演いくぞ!というスタンスで動いて

いるもので、今回もオープン公演に参加させていただきました。

知らない人ばかりかもなぁ……と思っていたのですが、最近よく同卓する機会がある方

だったり、かなり前に同卓して私が一方的にまだ覚えている方だったりで知っている方

もいらっしゃる回になっていました、安心感が強いのと全力でロールプレイしてくだ

さる方で作品の雰囲気はギスギスでもとても楽しく体験させていただきました。
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私は総合的にみてすごい好きだったのですが、人によっては本当にかなり苦しいし途中

つらくなったり、どうしようもない理不尽を味わうことにもなると思います。

まぁでも、人間の人生ってそんなもんだよなって気持ちにはなる。

私は作品は絶対ハッピーエンドじゃなきゃ嫌だ!というタイプではないですし、所謂

メリバ……メリーバッドエンドでなくてもいい。

全員がこれでもかってぐらいのバッドエンドで終わって救済すらない、そういうものも

そこにたどり着いたならそれが運命だったって思っているので、今回みたいな作品は

本当に大好きです。

これに関しては自分の人生についても。

もちろん人生が楽しいことばかりで溢れてたらいいけれど、どんなに努力しても難しい

ことはあって努力してもだめだった場合はそれが人生だったんだなって思っているので

どうしようもないことは人間はある、そのなかでもがいて生きて少しでもいい方向にと

思いながら生きれればいいなって思っていて。

 

いい作品だったな……そして嫌な思いはするのですが、それをしているのは最初に記述

した通り自分じゃなくてキャラクターなんだってどこか他人事のように思って、その

ときに「それならいっか、楽しいわ!」ってなる自分の性格をあとから考えて嫌な人間

だなぁ……って二重に嫌な気持ちにはなりましたね。でも私はそんな自分が好き!

色々考えるけど結局自分大好き!ってところに帰結するから毎日楽しいです。

 

ストーリープレイングではあるのですが、マーダーミステリーを遊んでいる方の方が

始まってからの立ち回りはやりやすいところはあると思います。

あと、これを初めての作品に選ぶ……ということはよっぽどのことがない限りはないと

思うのですが、ある程度自分ではないキャラクターとしてロールプレイをするという

遊びを経験してからの方がいいと思います、初めてでこれは戸惑いが強いかと。

 

決して万人にはオススメできないけれど、確実に好きな人はいるという作品でした。

オンライン作品のとある作品が好きだった人は楽しめるんじゃないかなというのがある

のですが、それを言うとネタバレになってしまうので言えない……でも傾向としては

とても共通性があるので高確率で好きになりそう。

「生物進化学」「研究所」というものがあらすじにも書かれているとおり、そういった

施設が舞台になるのですが、この分野が好きでいわゆる地雷がない方には是非体験して

ほしい作品です。

 

ガイドは製作者の江島さんでした。

本当に色々とご対応いただきました、ありがとうございます。

素敵な体験をさせていただきました。

同卓してくださった皆様もありがとうございます!

マーダーミステリーも遊んでおりますので、またどこかでお会いできましたら嬉しい

です。