読み合わせカフェに行ってきました

12月20日、仕事が終わって中野へ。

 

中野はマーダーミステリーを始めてからよく訪れるようになっていて、時間に余裕が

あるときは会場に行く前に少し街中をうろうろしています。

ブロードウェイ方面に住んでいたのでそっちに行ってみたり、かつてここはこの建物

だったけれど今はこのお店が入ってるんだなぁ……とわずかな記憶で辿ってみたり。

 

この日はマルイのなかのコメダさんへ。

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中野駅がとてもよく見える席。

マルイの前のアーケード、今度はそっちにも足をのばしてみたい。

 

この日の目的地はマルイの裏側にある「青色喫茶OZ」でした。

ozbldg.com

こちらで開催される読み合わせカフェに参加してみたくて急遽申し込み。

読み合わせカフェ自体は前々からツイッターの情報で知っていたのですが、実際に

訪れるのは今回が初めて。19時からの回に参加いたしました。

一番気になっていたのは一人で行っても大丈夫かどうかということ、でした。

 

その場所に行けば意外となんとかなったりする、と思いつつ私は心配性なので考えすぎ

になりがちです。

今回も、行く前に心配していたのは以下のようなこと。

・他の人は人と一緒に来ていて輪に入れないんじゃないか

・めちゃくちゃ上手い人しかいないんじゃないか

結論から書いてしまえば、どちらも今回も「考えすぎ」でした。

 

ということで、ここからは体験したレポート。

まず、会場に着いたら電子チケットを見せるとコインをいただきました。

このコインで飲み物と引き換えができるとのこと。

席を案内していただいて、カウンターにコインを持っていき注文。

カウンターで長くメニューを見て悩むのは申し訳ないなと思いつつ、さっと目についた

ものを注文。

しばらくしてできあがると呼び出しが入るのでとりにいくという流れでした。

 

その後、スタッフの方から読み合わせカフェの説明があります。

ネームを首からかけているときは読み合わせ相手募集、逆にこれを書けていない状態で

台本を黙読するということもできるとのこと。

せっかくですし、初めてだったのと読み合わせを体験するぞ!という気持ちだったので

常時ネームは首から下げっぱなしでした。

 

特に来ている人同士で自己紹介の時間などはありません。

なんとなく始まっていきます。

ここで、誰かときている方であれば一緒になんか読む?と脚本集から探してスタッフの

方にリクエストすることで脚本を持ってきていただけます。

が、しかし一人で参加した場合誰しもが誰か一緒にやりませんか!って声をあげられる

わけでもないですし、私もどちらかといえばそう。

そういうときに脚本集を見ながら探しているとスタッフの方がどういうタイプのものが

お好みですか?などと声をかけてくださいます。

そこで、こういうものをやってみたいなどとふわっとお伝えするとオススメの脚本を

教えてくださいますし、そのままいらしている方と読み合わせのマッチングもして

くださいます。

他の方々がすでに読み合わせが始まっていて人が足りていない場合はそのままスタッフ

さんが読み合わせ相手をしてくださることも。

このあたりが一人で来ていても安心できるなと思いました。

人がたくさんいるなかで自分だけ孤独だ…!みたいなのは味わいにくいような工夫が

されていました。

 

もう一つ気にしていた、来ている方全員めちゃくちゃ上手いのでは…?どうしよう、と

いう不安についてですが、実際上手い方は多いです。

でもとても皆さん優しい。噛み噛みでも全然許してくださる、優しい世界でした。

私があまり漢字が得意でなく詰まってしまうときもあったのですが、そっと教えて

くださったり。

 

時間はとても短く感じます。もうそんなに時間経っていた!?ってなったので。

すごく楽しい時間でしたし、勉強にもなりましたし、得るものが大きかった。

色々心配していたことも上述した通りあったのですが、いってよかったという気持ち

しか終わったときはなかったです。

いらしていた方々のなかにマーダーミステリーで同卓したことある!って思った方も

おそらくいらっしゃらなかった(というより読み合わせをしていてあまり周りを見れて

いなかった)のですが、一緒に読み合わせをしてくださった方々、とてもお優しい方

ばかりで安心感に包まれていました。

全部で12、3人ぐらいいらっしゃったのかな…目感覚ですが。

 

ちょっと気になったかなというのは、これは本当に誰が悪いということもなく、そう

なるよねということなのですが、声のトーンを大きくして読み合わせをする作品が

別の場所で開催されていると、しっとりとしている作品の読み合わせをしていると

相手の声が聞きとりづらいのが少しありました。

1つの空間で複数の作品が同時に開催されるのでこればかりは仕方ない…!

 

ここからは体験レポートというよりは、私の話。

私は、読書は好きだけれど文字を声に出して読むのなんて大人になってから久しくして

いませんでした。

学生時代の国語の授業で先生にあてられて教科書を読んだりすることはありましたし、

社会人になってから資料を読み上げて発表することはありました。

けれど、社会人になってからの資料読み上げは誰かのセリフというよりは報告の読み

あげでしたし、登場人物の会話口調のものを声に出すことは本当になかった。

けれど、マーダーミステリーを遊ぶようになって「読み合わせ」というものに初めて

遭遇したときに、緊張してそれはもう噛み噛みだったことを覚えています。

マーダーミステリーも読み合わせがあるものばかりではないですが、最近の作品は

読み合わせの分量に差はあれど、比較的あることが多いなと思っています。

TRPG、特にCoCもよく遊んでいるのでロールプレイをすることはあれど、その

ときはあらかじめある台詞を読み上げるというよりは自分でキャラの気持ちを考えて

台詞をつくりあげると同時に声に出しているので、台詞を読むというのとは違う感覚。

そして、読み合わせがとんでもなく下手だという自覚を持ちました。

まず、感情がのらない。そして目で追って読むことはできてもそれを声に出すと上手く

流暢に読めない。

自分の台詞を読むことにいっぱいいっぱいで人が読んでいる台詞をしっかりと聴ける

余裕がない。

とにかく下手だって思っているのですが、でも嫌いではなかった。

「好き」と「得意」は別物だと思っていますが、「嫌い」と「下手」も別物で、私の

場合読み合わせは「下手」だけど「好き」でした。

だからどうにか上達したいなというやる気はありました。

また、マダミスをやっているなかで思うこと、周りの人達に読み合わせが上手い方が

多すぎる。

舞台関係者の方や今は関わっていなくても演劇部だったとか発声の練習をしたことが

ある方からすれば、当然そういったことをやってきていないので差がついて当たり前

ではあるのですが、そのレベルまでいけなくても少しは上手くなりたいという気持ちは

ありましたし、今でもあります。

今回の読み合わせカフェへ参加したことによって、一緒に読む方との間のとり方や声の

強弱、1台詞のなかで協調する場所、読み上げのテンポなどすごく気を付けながら

話していましたし、人から学べるスキルを少しでも多く吸収したいとう強欲な気持ちで

読み合わせをしていました。

内心でガツガツとしていたのでゆったり楽しむというよりは必死に学びにいった感じ。

でも、私は学びを得ることが楽しさでもあると思っているので、今回は本当に楽しい

時間を過ごせたなと思っています。

 

遊んだ台本についてはリストを書き留めておきたかったのですが、ガツガツとしすぎて

記録を忘れてしまっていて。

3作品読み合わせの機会をいただきました。

 

また開催されるとき、予定が合いましたら足を運びたいと思っております。

素敵な学びの機会をありがとうございました!