マーダーミステリー「電脳の檻のアリス」プレイ感想

5月5日、オフラインでマーダーミステリーを遊びました。

 

遊んだ作品はこちら。

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マダミステリカ様製作の「電脳の檻のアリス」です。

プレイヤー人数は7名。

場所はクインズワルツ大久保店さんにて。

 

今回は出張公演ということでGMは製作者のおひとりのちゃんりかさん。

以前、オンラインでGMをしていただいたことがあってそのときの作品も心や感情を

揺さぶってくる作品だったなぁと記憶しております。

 

作品はタイトルにもある通りアリスを扱ったもの。

このように可愛らしいアイテムも用意されておりました。
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全体的にアイテム類がとても豪華でした。

なんだろう、なんか質が高いというか……しっかりとしてアイテム類が多かった。

 

さて、アリス作品ということですが、アリスファンにタコ殴りにされそうなことを今

から言います。

正直、アリス関係の作品もうお腹いっぱいなんだよな感が私はあります。

あ、ちょっと全部話してからタコ殴りにされても文句は言えないのですけれど、なんか

アリスってマーダーミステリーに限らず一定のファン層がいる作品だとは思っていて。

コンセプトとしては惹かれる人が多い、アリス居酒屋とか一時期アリス居酒屋でバトル

ロワイヤルでも開始されるのか!?ってぐらい乱立していて、カフェもですが。

(一応これも書いておくと、アリスコンセプト居酒屋さん、コンセプト居酒屋のわりに

と書くとすごい失礼なのですが普通に美味しかったです!見た目も綺麗!)

あのなんか独特の世界が魅力的!と色々なものに使われているけれど実際原作について

しっかりと読んだことはなくてなんかマッドハッター人気だなぐらいにしか思って

いないのですが、マーダーミステリーのコンセプトとして使われることも多い。

 

実際、遊んでみたらそれぞれアリスをコンセプトにしているとはいえ当然ですが全く

違った展開にはなっていくので、変に先入観を持たずに遊んではいます。

が、遊ぶ前にタイトルをみたとき私個人としては「アリス作品だ、やったー!」よりは

「お、おぅ……またアリス作品が一つ…」という感じです。

今回も、実際にそうでした。

 

が、しかし!ここまでアリスの悪口ばかりだな!?と思うかもしれませんが、今回の

この作品、私はとても好きです。

でも、普段私が好きになるタイプの作品とは違う。

 

あらすじとしては電脳空間「サイバーワンダーランド」で開催されるお茶会の会場が

めちゃくちゃになってしまっている!?というところから始まります。

キャラについてもアリスを知っている方であればおなじみのキャララインナップ。

私は今回はこちらを担当いたしました。
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ハンプティ・ダンプティです。

強く第一希望でした、メカクレだから!ここか眠りネズミがビジュアルとしては好き

でしたが、メカクレがいたらそこを選ぶしか……!

そうやって直感で選びにいったキャラはやっぱり手に馴染みますね、大好きなキャラに

なっていきいわゆる「このキャラ自分とは全然違うけれど役割を考えてロールプレイを

していかないといけないな……」という気持ちより「このキャラ本当に好きだ、自分と

違っているところももちろんあるけれどでも寄り添いたい!この場でのこのキャラの

役割はなんだろう、どうしたらいいだろう」と希望していたからか食い気味に考える

ようになっていました。

マーダーミステリー、1度しか遊べないですしキャラ希望被ることは多々あるのですが

やっぱり第一希望キャラになると自分にあっていてもそうでなくても、そのキャラを

理解しようとするモチベーションはどうしても自然と出やすくはなると思う。

私は特にそれが強いのでハマるときはハマるのですが、その逆もあってそこが長年の

課題でもあります。

 

この作品、システムは結構独特なものだと思います。

ただ、極端に難しいというわけではないですし、GMさんのフォローも手厚い。

マーダーミステリーではありますが、情報処理や謎解きが好きな人も楽しめる作品に

なっていたと思います。

 

また、感情を揺さぶられるのが好きな方や感受性が豊かな方もこの作品を楽しめる…と

いうより体感度が高くなると思います。

私はあまり感情面については揺さぶられることが平均的な人より薄めかもなという自覚

はあるのですが、この作品は結構きました。

大体私が好きだとか楽しかったという作品は推理導線が面白かったり、犯人側の考えた

トリックが緻密だったり犯人側がそこにいたるまでの経緯が好みだったりというものが

多いのですが、今回はその部分をもってこの作品が好きだなぁと思いいたったのでは

なくて、感情の動かされ方がキャラの役割を考えて俯瞰的にみながらロールプレイを

しているにも関わらずキャラを通してプレイヤーにまで気持ちに訴えてくるものがあり

それが受け入れがたいものではなく自然と向き合える姿勢になれたことが好きな理由

かなと思っています。

 

解説を聞いているときにすごく作りこみがされていると感じたことも大きかったです。

どうしてもマーダーミステリーを遊ぶときに気になるのはそのプレイヤーたちで辿り

ついた結論が全てだと思っているので、たとえ納得がいかないというところに辿りつく

ことになりそうな展開だったとしても強制的に誘導されるのがあまり好きではない。

いわゆる多くの人がこれがハッピーエンドかな、満足のいくエンドだなというのが

あったとしてそこにたどり着かなそうだからと露骨に誘導されるのが好きではない

ところがあって、頑張ったけれどだめだったときは容赦がないというものが好き。

GMさんにはプレイヤーに寄り添ってほしいけれど、誘導してほしくはないという

すごく我儘なことを書いてはいるのですが、実際そういう方針の作品が好きですね。
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マーダーミステリー、TRPG、謎解きが全部好きな人との相性はとてもいいと思う。

マーダーミステリー部分をガチガチにヒリついた空気のなかでしたい人とは相性がよく

ないとは思う。

あと、アリスシリーズではあるけれどアリスという作品の先入観や思いが強すぎる人

よりフラットな気持ちで楽しめる方向け。

あらすじにもある電脳空間というワードが好きな人は楽しいと思います。

最低限の人の心があればいい体験はできるかなとも思います、GMさんがとにかくその

ときのプレイヤーの行動にあわせてしっかりと見守って共にいてくださる公演だなと

いうのも強く感じました。

 

とても好きな作品だったのですが、やっぱり出張公演以外がなかなか厳しいとなると

体験する機会を得るのが難しいところが…!

でもこの作品は作品とGMさんの結びつきがかなり強い作品だなと思ったのでなかなか

製作者以外の方がGMをするのはハードルが高そうだなとは感じました。

それでも多くの人には遊んでいただきたい……オススメです!

 

GMのちゃんりかさん、同卓の皆様、ありがとうございました!

また機会がありましたらよろしくお願いいたします!