マーダーミステリー「折り重なって揺れる島」プレイ感想

9月10日、オンラインでマーダーミステリーを遊びました。

 

遊んだ作品はこちら。

booth.pm

ざきこ様製作の「折り重なって揺れる島」です。

プレイヤー人数は5名、GM様必須。

使用したツールはディスコードとココフォリアで通話形式で遊びました。

 

こちらの作品、リリースされたときのツイートをツイッターで発見しており、いつか

遊べたらいいなと思っていた作品の一つでした。

そんななか日時が空いていて欠員募集がかかっていたために反射的に応募させていただ

きました。

反射的に応募させていただいたとはいえ、実はこの時点で少しだけ不安だなと思って

いたことがありました。

配役固定募集だったこと。

遊びたい作品だったこともありboothを以前より確認していたこともあって、やりたい

キャラというのは大体の目星がついていたのですが、そのなかで一番自分が向かない

だろうなというキャラの募集だったのです。

このキャラクターの心情を理解するのなんとなくだけど、私というプレイヤーの性格

から考えたら結構飲み込むのに時間がかかるタイプなんじゃないかな…?みたいな不安

だったので、始まってしまえばなんとかなるだろ!というところもありましたが。

前々から記述しているのですが、キャラ一覧を見たらすぐにやりたいキャラがどんなに

情報が少なくてもこれだ!って迷いなくあることがほとんどなので、配役固定の欠員

募集に入るの向いていないという自覚はあったのですが…それよりも先に遊びたいと

いう気持ちが勝っていました、今回は。

遊ぶ機会を逃すというのが一番後悔しそうだと思っていたので。

 

事前ハンドアウトだったのでゆっくりと読み込み。

ハンドアウトの文字数が多いので、事前ハンドアウトのリスクを考えないのであれば

落ち着いて読み込み時間をとった方がいいようになっておりました。

 

そして、当日。

GMは製作者のざきこさん、他のプレイヤーの皆様はほぼほぼはじめましての方と

ご一緒させていただきました。

ほとんどの方がとてもルール確認や感想戦のレスポンスなどとても意欲的な方々だった

こともあり、全体の雰囲気はとてもよかったと思います。

 

作品の内容としては、とある島で老女の遺体が発見され、そこからキャラクターが

集まって話をしていくというものなのですが、この作品はキャラクターに寄り添えば

寄り添うほど抉りこまれるような何かに情緒を揺さぶられるような作品なのかなとは

思いました。

 

時々マダミスを遊んでいるなかで、この人すごい感受性強いな…という方や、キャラが

受ける感情をプレイヤーが直接受けて苦しくなるタイプの人なんだな…という方を

お見かけするときがあるのですが、そういう方が遊ぶと多分感情がめちゃくちゃに

なるんじゃないかなと思います。

残念ながら自分がそういうタイプではないので、なるほど、これはこのキャラとしては

嬉しいだろうな、悲しいだろうな、ショックだろうなってプレイヤーがかみ砕いてから

キャラとして発言させるというタイプなので感情がめちゃくちゃになるまではいって

いないのですが、でもそうなる人がいるのはわかる!って思える作品でした。

 

私自身がマーダーミステリーに点数とかゲーム性を求めやすいのと、そういうものが

ある方が意欲的に動けるというところはあるのですが、この作品は始まる前から作品の

傾向がロールプレイ重視だと明言されているので、始まる前の心構えを少しいつもとは

違うようにしていったのですが、それもあって作品を楽しむことができたと思います。

どんな雰囲気かの記述などがあると心構えができるから助かる。

 

今回、こちらのキャラを担当いたしました。

白瀬由です。滅多にやらないタイプなのと自分からは絶対に選びにはいかないタイプ。

好きか嫌いかでいえば遊び終わったあとでも好きではないですが、でも自分なりにこの

白瀬という人間の感情がこの場合はどう動くのだろうかということを判断しながら

立ち回りはしたと思っているので、充実感はありました。

 

エンディングはマルチエンディングなのですが、読み合わせの量は結構あります。

どのエンディングがいいかはプレイヤーさんの感性次第だと思うのであまりよくない

エンディングにたどりついたとしてもこれでよかったんだって思う人もいると思い

ますし、いいエンディングにたどり着いてもこのキャラだったらむしろこっちの方が

よかったのかもしれない……とか色々出てくると思います。

エンディングって本当に難しいなと思っていて、その作品が満足がいったか満足でき

なかったかを記述するときに今までの行動とエンディングに明らかな不自然さがないか

をすごく見てしまうのですが、今回の作品は自分が納得するところにたどり着けている

こともあって満足できています。

が、これそうでなかった場合はどうだったかなぁ……とは考えるところがありますね。

読み合わせが多いということは自由度は少ないので。

でも、そんななかでも読み合わせしかなくて本当はこうなのに…!って思った場合の

フォローはエンディングの部分で少しされているなというのも感じました。

 

ゲームバランスとしては悪くないと思います、でもプレイヤーさんの行動や発言に

よってはかなりきつくなったりする場合もあるので人によっては理不尽だなって思う

場合もあるかもしれない。

要素としてはしっかりと落とし込まれているので、ゲーム自体のバランスはおかしい

わけではないなと解説を聞いていて思いました。

 

平日夜で遊べる長さだと思います、事前ハンドアウト読み込みにしていた場合は。

オススメしたい方は「感受性豊かな人」「情緒めちゃくちゃにされたい人」あたりは

楽しいんじゃないかなと思います。

逆に「何がなんでもゲーム要素を重視したい人」は向かないかもしれない。

これも何度も書いているのですが、エモいという言葉があまり好きではない前提で、

あえて言うならばエモ要素をプレイヤーの話し合いや行動によって生み出しやすい作品

ではあったと思います。

なので「エモい作品好き」って言っている方々も好きだってなりやすいのかなと。

 

今回は製作者の方GMということで色々と感想戦でお話もたくさん聞けて、貴重な

時間を体験できたと思っております。

GMのざきこさん、ご一緒していただいた皆様、ありがとうございました!