マーダーミステリー「悠久のカンタービレ」プレイ感想

12月31日、オフラインでマーダーミステリーを遊びました。

 

遊んだ公演はこちら。

GoldGrace様製作の「悠久のカンタービレ」です。

場所は新宿でした。

他にもたくさんの方々が製作に関わっているのですが、それについてはチケット販売

サイトに記述がありましたので割愛いたします。

また、メインビジュアルをいつも撮影するのですが、今回は現地にいったところ特に

用意がなかったためなしです。

 

まず、最初に記述をしておくのですが、今回感想がとても辛口です。

包み隠さずにそのまま書いているのでうっかり読んで気分を害される方もいらっしゃる

かなとは思います。

なので、よかったところ何かないかな…と考えて思いついたことを先に記述します。

この作品、NPCの方を演じてくださる方、そして進行役の方がいらっしゃるのですが

すごく訪れるお客さんのことを大事に楽しませようと一生懸命なのは伝わりました。

NPCとしての演劇部分はすごく練習を重ねているなということも演技に出ていたなと

感じられて素敵だったと思います。

 

こんな人は楽しめるかもというのは、自分から全力でその物語の世界観に入り込むぞ!

という強い意志がある方だったり、NPCをしている演者さんと積極的に話していく

のが好きな方なんかは楽しいと感じる部分はあるのかもしれません。

それと公演が終わったあとに演者の方と記念撮影もできたりするので、思い出に撮影

するのが好きな方も楽しいのかもしれないです!

 

こちらの作品はクロッシングマーダーミステリーというもので2つの作品を連続して

遊ぶことになるのですが、このあたりの説明はすごくふわっと進みます。

どちらから遊んでも問題ないようになっているので、その場の集まったメンバーで

どちらから遊ぶかを話し合って決めます。

 

あらすじについてですがオペラ劇場「パレス」で起こる2つの惨劇があるのですが、

これらについてはどちらから遊ぶかを選ぶときにこの点についてもふわっと説明が

あるぐらいです。

しっかりと時代背景や世界観を熟知したい場合はチケット販売サイトに記載があるので

事前にそちらを確認してからいくことを推奨します。

 

と、主な概要やよかったことについては以上で、この画像の下はこの部分がちょっと

な…って思ってしまったことを書いております。

万が一ここを見ている方がいらして、いい感想だけがいいなという方がいらっしゃい

ましたら閲覧はここまでにしておいていただきたく思います。

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さて、ここからは辛口な感想になっていきます。

私の体感した感想としては「楽しい」というよりは「やらされている感」が強く残って

しまったなと思っています。

全体的にとても薄い印象も受けました。

せっかく劇場が舞台という設定があり、キャラクターも様々な立場の人間がいるにも

関わらず全体的に薄くて一つ一つの要素が生きていないような気がしました。

 

私が担当したキャラはこちら。
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選びたいものがある人は選んでいってみたいな流れだったのでこれだ!と颯爽と選んで

自分がやりたいと思ったキャラを担当できておりました。

が、終わったあとに思ったのはどのキャラで遊んでいてもいまいちキャラについて

理解ができずキャラの気持ちに寄り添って他のキャラとの会話をしたり、その会話で

心情の変化を味わいつつ立ち回るということができなかったんじゃないかなと感じ

ました。

このあたりは単純に私のキャラへの理解とそれをアウトプットする能力が足りない

ところもあったと思いますが、キャラというよりは自分自身がその場にいるみたいな

感覚になってしまっていたかなぁ…という反省点があります。

人数についても9人のシナリオでしたが、このキャラいる必要あったかな……と思えて

しまうキャラが数名いて、全員がしっかりと物語に関わっているというよりは役割と

しては舞台装置みたいになるキャラもいると思ってしまいました。

 

ゲームの内容として気になることは、体験という部分を大事にされているのはわかるの

ですけれども、はたしてその体験がマーダーミステリーという作品のなかで必要なのか

って言われるとちょっと疑問に思う部分があって。

はっきりいってしまえばゲーム中に自分自身が何かそこに行動した証を示せれば体験

できた!満足!というわけではないと思っているので、やらされている感があるなと

感じてしまったのだと思います。

 

また公演時間についてもクロッシングマーダーミステリーでこれだけの世界観のものを

この公演及び議論時間でというのはとてももったいないと思いましたし、慌ただしさと

物足りなさはありました。

さらにキャラとして世界観を体験するなかでもそれぞれのキャラがすべきことを全員が

しているかどうかは確認がしっかりとあるわけではなくそれぞれに委ねられるので

初めてこういった体験をするタイプのマーダーミステリーを遊ばれる方は不安になる

部分もあるのかなと思いました。

 

そして、この公演ですが金額がかなり強気の設定だなと思います。

私が遊んだときは8,800円でした。

私自身あまり金銭に執着がなく、楽しければ高くても全然いいって思っている人間では

ありますが、このクォリティでこの金額は釣り合ってないなぁと個人的には思って

しまっています。

この金額を出してくるからには会場の装飾品がもっとしっかりとしたものだったり、

全体的なクォリティがかなり高いものなのだろうなとは思っていました。

装飾品も今回の公演だからこそというよりはなんかそれっぽい雰囲気のものを置いて

置こう感があって。

そういう目で見てしまっていたところも多少はあるかもしれませんが。

 

と、ここまでまぁ辛口の感想は書いてしまっているわけですが、がっつりとデスクに

向かって証拠について議論したり駆け引きしたり、推理発表をして犯人を拘束して…と

いうタイプの作品が好きな方とは相性がいいとはいえないですし、そういうものとは

全く別物だという気持ちで遊びにいかないと楽しい体験には近づけないと思います。

 

とはいえ、今日はプレイヤーの方々はいつもお世話になっているフォロワーさんや

お話しやすい方々ばかりでメンバーとしてはとても恵まれていたと思っています。

進行役の方、NPC役の方、そしてご一緒してくださった方々、ありがとうござい

ました!